リチウムイオン電池の事故が相次いでいます

今朝の日経新聞社会面に「リチウムイオン電池 使用の製品 電熱ウェアなど事故増」という記事が掲載されました。

記事によると、昨年は発火等の事故が397件発生、これは過去10年で最多の数字とのことです。モバイルバッテリーなど、リチウムイオン電池を使用した製品の広がりが背景と見られています。

事故の原因として様々な要因が考えられますが、製品評価技術基盤機構(Nite)の安全性調査によると、「非純正バッテリ(リチウムイオン蓄電池)の中には、各電池ブロックの電圧が監視されていないものが存在することが判明」したとのこと。

これまで運用されていた電気用品安全法の審査基準(技術基準解釈「別表第九」)では、各電池ブロックの電圧監視にかかる明示的な規定がなく、発熱や、最悪の場合、発火に至るケースがあり、実際に事故が多発しているのは先に書いたとおりです。

そこで経済産業省は2022年12月28日に技術基準解釈を改正、最新の国際規格に対応した別表第十二を発表、2年間を猶予期間としました。

その2年間が今年、2024年12月28日で終了します。

新しい技術基準に適合した製品には「PSEマーク」が表示されますが、この日以降に、PSEマークが表示されていない電気用品を販売したり、販売の目的で陳列した場合、法人は1億円以下の罰金、個人は1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科される可能性があります。

草刈本舗では、改正のあった2022年12月28日以降に順次対応を進め、現在当店が取り扱うリチウムイオン電池の製品には全てPSEマークが表示されていることを確認済み、また販売ページにおいては表示の写真も掲載しております。

多くの安価な製品が流通し、消費者としてはその安さに大きな魅力を感じてしまうわけですが、生命や財産を失うリスクを考えた時、安全第一で選ぶべき製品は存在します。リチウムイオン電池もまさにそうした製品でしょう。

リチウムイオン電池をお買い求めの際は、PSEマークが表示されているかどうか、しっかりとご確認ください。

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