何を選べばいいの? 充電式草刈機用刈刃
充電式草刈機を購入すると、たいていのモデルにはチップソーというタイプの刈刃がセットされています。
そのままチップソーを使い続けるユーザーも多いと思いますが、草刈機には主に3つのタイプの刈刃があります。それぞれ異なる特徴があるので、自分が使う環境や用途を考慮して刈刃を選ぶことで、より快適に、効率的に草刈機を使うことができるようになります。
今回はその刈刃について、詳しくご紹介していきます。
主な刈刃の種類
充電式草刈機の刈刃は、主に1)チップソー、2)樹脂刃、3)ナイロンコードの3種類に分けられます(*)。
以下で、それぞれの特徴を紹介し、コスト、ランニングコスト、切断能力、草刈機への負荷の4つの点で比較していきたいと思います。
3種の刈刃の主な特徴を比較
チップソー | ナイロンコード | 樹脂刃 | |
---|---|---|---|
コスト | 低〜高 (ピンキリ) |
低 | 中 |
ランニング コスト |
中 | 低 | 中 |
切断能力 | 高 | 低 | 中 |
草刈機に かかる負荷 |
低 | 高 | 中 |
向いている ユーザー像 |
チップソー
もっとも知られている刈刃はチップソーでしょう。
金属製の円盤の周囲が、鋸のようにギザギザの形状になっています。そのギザギザの先端にチップが取り付けられていて、切れ味はこのチップが左右します。
チップの素材は様々ですが、非常に硬度の高いタングステンカーバイトと呼ばれる粉末焼結合金が使われていることが多いです。
長期の使用によってこのチップが取れてしまったり、摩耗してしまうことによって、チップソーの切れ味が落ちてきます。
摩耗してしまったチップを金属の目立てで研ぎ直すのは困難ですので、新品に買い替えましょう。
チップソーの種類
一見すると全て同じように見えるチップソーですが、種類があります。
- 山林下刈用チップソー
山林などで、樹木の下の雑草や雑木を刈り取る下刈り作業に適したチップソー。チップにアサリと呼ばれる角度が設けられています - 竹(笹)用チップソー
刃の数を増やすことで、硬くて繊維的な竹や笹をしっかり切断するためのチップソーです。
その他、より軽量化させるためにチップソー本体(円盤部分)に多数の穴が空いたもの、チップが飛びにくい高耐久なものなどがあります。上記の下刈用、竹(笹)用などと組み合わせて、自分に合ったチップソーを選びましょう。
樹脂刃
ナイロンカッターの刃は紐状になっている上、金属のように固い素材でもないので、草刈り作業中は常に摩耗し、長さが短くなっていきます。
ナイロンカッターの刃(コード)は、リールに糸巻状に収納されているので、摩耗したら適時リールから引き出して作業を続けることになります。
コードが自動的もしくは簡単な操作で出てくる仕組みを採用している製品であれば、作業を続けながらコードを伸ばせますが、手動の製品の場合は一度刈払機を止めて操作する必要があります。
ナイロンカッターを選ぶ際には、この辺りの作業効率も考量して選ぶと後々の満足度が高くなります。
・金属刃は自身で目立て(研磨)を行わないとダメですが、切断能力はAランクです。
・チップソーは、目立て(研磨)は出来ますが、硬い対象物に当たった場合、使い物にならなくなります。切断能力はBランクです。
・樹脂刃は、Nコードより硬い対象物に有効ですが、替え刃が高価です。切断能力はCランクです。
・Nコードは、柔軟性がある為、障害物を避ける事が可能で、替えコードも安価です。切断能力はDランクです。
草刈機への負荷は、
ナイロンコード
(製作中)
上記の内容を簡単にまとめた動画を制作していますので、よろしければご覧ください。